◆~時空をこえて~『琉美茶会』(歳入事業)

加賀100万石藩主前田利家公が再興した那谷寺。広大な園庭は、この季だからこそ感じられる宿稙が織りなす艶やかな緑色のグラデーション。国指定重要文化財の庫裏書院の本席には利家公御正室の芳春院(お松の方)様からお千世姫への消息(那谷寺:所蔵)が、時空をこえて400名ものお客様をお迎えした。お菓子はお寺の五色幕(青・黄・赤・白・紫)に因んで、宇宙を表した葛で包んだ五色のお菓子。お茶を介しての一期一会のひと時を楽しんでいただきました。特にお待合での『ようこそ!いらっしゃいました。今から香煎を差し上げます』の幼稚園児のご挨拶とお運びの振る舞いに、緊張した中にも優しい時間が過ぎていった。席中ではサプライズでお一人に地元九谷焼の『鶴』・もうお一方には、ご住職の色紙『瑞』をプレゼント。より幸せになられたこのお二人に、いつの間にか祝福の拍手が起こり、皆の笑顔が席中をより一層和らげた。この一日の喜びを明日への活動に繋げていきたい。